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【書籍紹介】デンタルフィットネスの教科書でなりたい歯科医院になる

・予防歯科の売上で1億円を超えたい
・歯科衛生士が定着せず困っている
・患者数の減少に不安を感じている

これらは、多くの歯科医院が抱えるお悩みです。売上や衛生士の退職などの不安から解放され、本当にやりたかったことがしたい。そんな歯科医院の経営者様に、ぜひご一読いただきたいのが「デンタルフィットネスの教科書」です。

本書は各章ともテーマごとに要点が簡潔に解説されており、時間のない方にも読みやすい構成になっています。目次から気になったテーマを選んでお読みいただくだけでもお役に立てることと思います。
今回は、本書へ関心を寄せていただいた皆様へその概要をご紹介します。

デンタルフィットネスとは?

デンタルフィットネスは、予防歯科によるストック型のビジネスです。
ストック型を単純に言うと、10人の新患を獲得する代わりに、1人の患者さんをリピーターにすることで10回通ってもらうというスタイルです。
むし歯になった患者さんに1回きりの治療を繰り返すというフロー型のビジネスとは異なり、予防歯科は健康のために通い続ける患者さん(既存顧客)を増やすことができ、このストック型のビジネスに向いていると言えます。

デンタルフィットネスの教科書でわかること

歯科医院経営がうまくいかない理由

歯科医院経営がうまくいかない理由について、最新のニーズとデンタルフィットネスに基づき解説しています。
歯科を取り巻く環境が変化しているにもかかわらず、歯科医院の多くはそのビジネススタイルを変化させていません。しかし、むし歯や人口そのものが減少している中で、むし歯で来院した患者さんを治して終わりのフロー型ビジネスには限界があります。一方で、「怖い場所」「行きたくない場所」といった歯科医院に対するネガティブなイメージの払拭など、追い風となる変化もあります。この変化に合わせてビジネスモデルを変えないのも、売上が伸び悩む理由の1つと言えるでしょう。
ハッとした方には、ぜひ目に止まったテーマだけでもご一読いただきたいと思います。

リピート率を上げるマインドセット

ストック型ビジネスの要である、リピート率を上げるための「考え方」を解説しています。
従来の歯科との大きな違いは、「治療脳」と「予防脳」です。前者は患者さんの健康を歯科医院側が主体的にケアする管理型であるのに対し、後者は患者さん自らが口腔ケアを行う自律型の考え方です。悪いところを指摘するのではなく、良い点をほめる。これにより患者さんのセルフケアを習慣化することで、患者さんが自ら定期検診に通うようになります。これが自然とできるのは、歯科医師ではなく、予防で患者さんと密接に関わる歯科衛生士です。
デンタルフィットネスのゴールは集客ではなく、患者さんがリピートして通う仕組みづくりです。95%のリピート率で医院はどのような成長を遂げるのか?80%とは一体どのくらいの差が出るのか?驚きのデータを、リピート率向上のマインドセットと共にご覧いただけます。

患者さんが勝手に来院する仕組み

具体的に、リピート率を上げる方法について解説しています。
患者さんは、何をしてもらえたら嬉しいか?どんな風にされたら嫌か?"勝手に"通いたいと思われるためには、患者さんの立場に立ったアプローチが必要です。どんなに熱意を持って売り込んでも、患者さんが不要だと思っていたら意味がありません。
デンタルフィットネスでは、受付で予約を取りません。リコールの電話もしなければ、リピートはがきは患者さん自身に書いていただきます。どれも意外に思われるかもしれませんが、自律型の予防歯科では患者さんの主体性がカギとなります。デンタルフィットネスの目的はあくまで「患者さんの健康づくりの習慣化」であり、この姿勢が伝わっていれば、次の予約を嫌がられるようなことはありません。

歯科衛生士の辞めない職場づくりがわかる

歯科医院において、売上に匹敵するお悩みはなんと言っても歯科衛生士の不足でしょう。
本書ではES(従業員満足)とCS(顧客満足)の関係を軸に、歯科衛生士のモチベーションを保持し、従業員の定着する職場づくりについて解説しています。
こちらも「定期検診は1人30分ではなく60分」「歯科衛生士を担当制にしない」「患者満足よりも従業員満足を重視する」という内容で、意外に思われるかもしれません。しかし、顧客(患者さん)の本当の満足は、従業員(歯科衛生士)の満足の結果実現します。利益や効率を優先して、過剰なサービスを強いると当然従業員に負荷がかかります。反対に、歯科衛生士が本当にやりたかったことができる環境を用意することで、モチベーションが上がります。退職を防ぐだけでなく、治療のクオリティを上げ、患者さんの満足にもつながるのです。給料を上げるだけでは、ここまでの変化は期待できません。

まとめ

患者さんの健康と従業員のやりがいにより、歯科医院に関わる全ての人が本当の満足を得られるようにするのが、デンタルフィットネスの目標です。
本書が皆様の予防歯科に対する意識に変化をもたらし、不安のない「本当にやりたかったことのできる歯科医院」になるきっかけとなりましたら幸いです。

デンタルフィットネスの発祥であり最初の成功例である「しん治歯科医院」については、別の書籍「奇跡の歯医者」でその秘密を紹介させていただきました。
予防のみで14,000人もの患者さんが訪れる歯医者さん、その秘密が気になる方はぜひ、こちらも併せてお読みください。