売上1億&リピート率95%の可能性を秘める予防歯科の「意外な事実」【書籍紹介:デンタルフィットネスの教科書】
・予防歯科の売上で1億円を超えたい
・歯科衛生士が定着せず困っている
・患者数の減少に不安を感じている
そんな悩みを抱える歯科医院の経営者様に、ぜひお手に取っていただきたいのが本書『デンタルフィットネスの教科書』です。
何より先に、「本当に予防だけでこれだけの成長ができるのか?」と不思議に思われることでしょう。これはむしろ、予防歯科だからこそできるビジネスモデルです。
保険診療ですから、特別な設備や高度な技術は必要ありません。デンタルフィットネスは、予防歯科に対する「考え方」の違いが生む小さな差の積み重ねによって、リピート率や売上に大きな差をもたらします。
今回は、本書で紹介された、多くの歯科医院が見落としてしまう「意外な事実」の一部を紹介します。本書やこの記事が、予防歯科への「考え方」を見直すきっかけとなりましたら嬉しく思います。
デンタルフィットネスとは?
デンタルフィットネスは、予防歯科によるストック型のビジネスです。
ストック型を単純に言うと、10人の新患を獲得する代わりに、1人の患者さんをリピーターにすることで10回通ってもらうというスタイルです。
むし歯になった患者さんの治療を繰り返すというフロー型のビジネスとは異なり、予防歯科は健康のために通い続ける患者さん(既存顧客)を増やすことができ、このストック型のビジネスに向いていると言えます。
歯科医院が見落としがちな事実
本書では、デンタルフィットネスを「自律型」の予防歯科と定義しています。自律型は、患者さんが口腔ケアに主体的に取り組むようになり、健康づくりを習慣化することで自ら歯科医院へ通うようにする手法です。
予防歯科への「考え方」を変え、医院を成長させる第一歩として、この意外な事実に目を向けてみてはいかがでしょうか?
本当は「治りたい」より「むし歯になりたくない」
患者さんにとって本当に幸せなのは、そもそもむし歯や歯周病にならないことです。
むし歯になった患者さんは、痛くなった箇所が治れば当然喜びます。しかし、その後の予防を続けなければ、そのうちまたむし歯治療で再会してしまうことでしょう。どうせ再会するのなら、予防のために定期的に通っていただく方が良いのではないでしょうか。患者さんが主体的に口腔ケアをする習慣を身につけ、定期検診に通ってくれることで、むし歯や歯周病にならない「本当の幸せ」を提供してあげられた方が双方の満足度が高まります。
若い世代は歯医者さんが嫌いじゃない
歯科医院に対する人々のイメージは確実に変わっています。若い世代にとって歯医者さんは痛い・怖い・嫌な場所ではありません。
確かに、むし歯を経験した人が多い世代にとって歯科医院は、歯を削られたり抜かれたりするトラウマの場所です。反対に、むし歯の子どもが激減し、むし歯を経験せずに定期検診でしか通ったことのない世代にとって歯科医院は、美容院やエステサロンのような感覚なのかもしれません。
人々に予防の大切さを啓蒙すれば、患者さんに健康のまま通い続けてもらうのは難しいことではありません。
CS(顧客満足)よりもES(従業員満足)
患者さんの満足は、意外にも歯科衛生士の満足を重視することで結果的に実現します。
例えば、CSのためにサービスを過剰にすると、当然従業員に負荷がかかります。同様に、利益や効率を優先してマニュアルでガチガチに固められた業務を強いれば、従業員のモチベーションは上がりません。やりがいを感じ、歯科衛生士として本当にやりたかった仕事ができる職場なら、辞める必要もありません。
これらは、給料を上げただけでは解決できない問題です。その結果従業員が辞めてしまえば、CSが一時的に高まっても、それは永続することがないのです。
まとめ
今回は意外に思われる方の多いであろう事実を紹介しましたが、反対にハッと思われた方も多かったのではないでしょうか?
本書の概要については、こちらの記事<【書籍紹介】デンタルフィットネスの教科書でなりたい歯科医院になる>でも紹介させていただきました。
歯科医院経営の成功は、回り道に見えても患者様や従業員に満足してもらうことで実現します。
実際に、世界的な企業は例外なく「顧客の幸せ」を本気で考えています。
私たちが当たり前のように使うGoogleの検索も、AppleのiPhoneも、人々の生活を格段に豊かにしました。
予防歯科も、一定の期間、患者さんへ健康を提供する「健康のサブスク」と捉えることで、確実に患者さんのメリットにつながることがわかります。
本書が、患者と医院双方の満足を実現する予防歯科のあり方について、ご一考いただく機会となりましたら嬉しく思います。